キヤノンにおけるカニバリゼーションとは?
【本日のキーワード】
【キャノンのカメラ製品展開の動向】
先日の日経新聞に、キヤノンがミラーレス一眼カメラをリリースするという記事がありました。
カメラについては、一般的に、一眼レフ > ミラーレス > コンパクトデジカメ というカテゴリー順位付けになると思います。
この記事の中で、「看板の一眼レフとの食い合いを避けるため、ミラーレスは小出しにしてきた」との記載がありますが、自社製品で食い合いが発生することをマーケティング用語で「カニバリゼーション(共食い)」と呼びます。
キャノンの中でいうと、「Kiss」という一眼レフの看板ブランドをミラーレスでも使ってしまうと、「EOS M」など先行してミラーレスに投入していたブランドと自社内で競合し、シェア低下やブランドイメージの低下などを招く恐れがあります。
【カニバリゼーションを避けるためには?】
通常は、キヤノンがこれまで行ってきたように、一眼レフ・ミラーレス・コンパクトデジカメでそれぞれブランド名を分けたり、流通チャネルをそれぞれ変えるなどをしてカニバリゼーションを避けるようにします。
キヤノンの今回の試みは、そのカニバリゼーションのリスクを認識しつつあえてチャレンジしたものですので、今後の動向に注目したいと思います。