中小企業診断士 x ワインエキスパートの勝手に経営診断記

IT企業にて主に製造業向けのERP/IoTソリューションの営業をしております。その傍ら、中小企業診断士・ワインエキスパート・SAKE Diploma等の資格を活かし、副業でコンサルティング活動をしております。

キヤノンにおけるカニバリゼーションとは?

【本日のキーワード】

  ・カニバリゼーション

 

 【キャノンのカメラ製品展開の動向】

先日の日経新聞に、キヤノンがミラーレス一眼カメラをリリースするという記事がありました。

www.nikkei.com

 

 カメラについては、一般的に、一眼レフ > ミラーレス > コンパクトデジカメ というカテゴリー順位付けになると思います。

 この記事の中で、「看板の一眼レフとの食い合いを避けるため、ミラーレスは小出しにしてきた」との記載がありますが、自社製品で食い合いが発生することをマーケティング用語で「カニバリゼーション(共食い)」と呼びます。

 キャノンの中でいうと、「Kiss」という一眼レフの看板ブランドをミラーレスでも使ってしまうと、「EOS M」など先行してミラーレスに投入していたブランドと自社内で競合し、シェア低下やブランドイメージの低下などを招く恐れがあります。 

 

カニバリゼーションを避けるためには?】

 通常は、キヤノンがこれまで行ってきたように、一眼レフ・ミラーレス・コンパクトデジカメでそれぞれブランド名を分けたり、流通チャネルをそれぞれ変えるなどをしてカニバリゼーションを避けるようにします。

 

 キヤノンの今回の試みは、そのカニバリゼーションのリスクを認識しつつあえてチャレンジしたものですので、今後の動向に注目したいと思います。

 

 

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